【レポート】【基本の AWS サービス】Amazon FSx と Amazon EFS によるファイルベースストレージのモダナイズ / スケール / 保護 #AWS-42 #AWSSummit
この記事では、5月12日に行われた AWS Summit Online 2021 のオンラインセッション『【基本の AWS サービス】Amazon FSx と Amazon EFS によるファイルベースストレージのモダナイズ / スケール / 保護(AWS-42)』をレポートします。
セッション概要
多くの企業では保有するデータから様々な価値を見出し、ビジネス上の重要な判断に利用されていますが、オンプレミスでのファイルサーバー、またクラウド上に構築したファイルサーバーはユーザーやアプリケーションからの容量や性能要求に継続的に対応しなければならず、その運用は簡単ではありません。本セッションではこれらの課題解決に役立つファイルストレージのマネージドサービスである Amazon FSx と Amazon EFS を中心に、また AWS Backup などの運用負荷を軽減するサービスについても紹介します。
登壇者
アマゾン ウェブ サービス ジャパン株式会社
技術統括本部 インダストリーソリューション
ソリューションアーキテクト 川野 純
レポート
はじめに
- 当セッションで学べる事
- AWSのファイルストレージを利用するメリットを知る
- 各ファイルストレージサービスが向いているワークロードを知る
- ファイルストレージサービスへのデータ移行方法を知る
- 効率的なバックアップ方法を知る
- マネージドファイルシステムに移行する理由
- フルマネージドサービスなので、従来の計画調達プロビジョニング運用管理などのアクティビティから解放される。
- ニーズの変化に応じてストレージをスケールアップするのが桁違いに速くなる
- AWS ではストレージの価格とパフォーマンスのオプションをワークロードのニーズに応じて選択できるのでコストを最適化できる
Amazon EFS
- Amazon EFSとは
- 伸縮⾃在
- 使っている容量に対する⽀払い
- 容量と共にスケールするビルトインパフォーマンス
- マルチ AZ による耐久性、全AZ からのアクセス
- 99.999999999% 耐久性と99.99% の可⽤性 SLA を実現する設計
- 数万接続からの同時アクセス
- Amazon Elastic Compute Cloud (EC2) インスタンス、コンテナ、AWS Lambda 関数からの呼び出し
- パフォーマンス
- 10+ GB/s のスループット、 500,000+ IOPS
- 複数のストレージクラス
- ライフサイクルベースのコスト最適化
- サーバレスでスケーラブル
- ストレージ容量も接続数も IOPS もプロビジョニング不要
- 伸縮⾃在
- Amazon EFS のユースケース
- エンタープライズ
- アプリケーションでの利⽤
- Web サービス (NGINX)
- コンテンツ管理(WordPress, Drupal)
- データベースバックアップ
- ホームディレクトリ
- コンテナストレージ
- アプリケーション
- テスト/開発環境(e.g., Jenkins, Jira, Git)
- 分析
- メディアワークフロー
- クラウドへの移⾏で Amazon EFS がもたらすもの
- シンプルな移⾏
- アプリケーションをリファクタリングせずAWS クラウドへ Lift & Shift
- 最適化
- 少ない労⼒でコストを効率化
- モダナイズ
- 共通のデータプラットフォームを使⽤しマイクロサービスをアプリケーションに組み込む
- イノベーション
- 開発効率させ新機能を構築し、新しい市場を開拓
- シンプルな移⾏
- Amazon EFS の新機能
- エンタープライズ機能
- ライフサイクル管理はEFSコンソールでファイルシステムを作成した場合はデフォルトで有効
- 使用頻度の低いファイルを標準ストレージクラスから標準IAストレージクラスに移動することで自動的にコストを節約する
- AWSサービスとの統合
- ECSなどのコンテナサービスや、サーバレスサービスではAWS LambdaなどのAWSの最新のコンピューティングサービス全体で共有の永続ストレージとして利用できるようになった
- AWS Backupとの統合で、コンソールから簡単にファイルシステムをバックアップできるようになった
- パフォーマンス強化
- エンタープライズ機能
Amazon FSx for Windows ファイルサーバー
- Amazon FSx for Windows ファイルサーバーとは
- Windows Server 上に構築されたフルマネージドサービス
- ハードウェアインフラの管理は不要
- オンプレミスの NAS と同様の機能
- 柔軟な価格とパフォーマンスオプション
- SSD または HDD
- Single-AZ または Multi-AZ
- スループット容量とストレージ容量の独⽴したスケール
- データ重複排除と圧縮
- AWS への容易な移⾏
- DataSync や Robocopyでの移⾏
- リプラットフォームやリアーキテクトは不要
- Windows Server 上に構築されたフルマネージドサービス
- 幅広いユースケース向けの設計
- ホームディレクトリ /ファイル共有
- 基幹業務アプリケーション
- Web サービスとコンテンツ管理
- WorkSpacesなどの仮想デスクトップとアプリケーションストリーミング⽤の永続ストレージ
- ⾼可⽤性構成のSQL Serverデータベース
- バックアップとディザスタリカバリ
- 正しいストレージオプションの選択
- SSD
- 分析、SQL、⾼ IOPS ワークロードに向いている
- HDD
- 汎⽤的なアプリケーション、ファイル共有に向いている
- SSD
- ビジネスクリティカルなWindows アプリケーションのデータ保護オプション
- ⾃動で取得される耐久性の⾼いバックアップ
- データの存続期間を指定できコンプライアンス要件にも対応
- ファイルレベルの復元 (シャドウコピー )
- ファイルシステム内に保存されるインラインスナップショット
- 管理者のヘルプ無しでエンドユーザーが⾃分でファイルを復元
- ⾃動で取得される耐久性の⾼いバックアップ
AWS へのデータ移動
- 幅広い データ移動とハイブリッドクラウドストレージオプションがある
- データベースとサーバーの移⾏と復旧
- AWS DMS
- CloudEndure Migration
- ストリーミングデータ
- Amazon Kinesis Data Firehose
- Amazon Kinesis Data Streams
- Amazon Kinesis Video Streams
- オフライン転送
- AWS Snowcone
- AWS Snowball Edge
- AWS Snowmobile
- ハイブリッド /エッジゲートウェイ
- AWS Storage Gateway
- オンラインでのファイルとオブジェクトの転送
- AWS DataSync
- Amazon S3
- Transfer Acceleration
- AWS Transfer Family
- データベースとサーバーの移⾏と復旧
AWS Backup
- AWS Backup でのデータ保護
- AWS サービス全体のデータ保護とコンプライアンスを管理するための⼀元化されたポリシー
- ポリシーベースのデータ管理
- ポリシー駆動の保護
- 複数の AWS リソースを含むバックアップの作成・監視・管理
- リアルタイム監視と管理
- 監査⼈がすぐに使えるレポートの作成
- 事業継続性の向上
- AWS Organizations を介したアカウントとリージョン間でセカンダリデータをコピー
- バックアップのクロスアカウントコピー
- データ保護のためのコンプライアンスとガバナンス
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感想
初心者向けの分かりやすいファイルシステムについてのセッションでした。年々進化をしており、2020年からの1年の間だけでもすごい変化があってすごいなぁと思いました。